【映画】えんとつ町のプペル!色々な分野のプロが集結してつくられた作品🌼あらすじ&ネタバレ感想【監督:西野亮廣】

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映画「えんとつ町のプペル」を見た感想です!
絵本は読まずに、映画だけ見たのですが、想像以上に良い作品でした🍄

以下はネタバレも含むので、ご注意ください。

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あらすじ

物語の舞台は、町全体が煙におおわれた"えんとつ町"。
町の煙は、「空」も「海」も全てをおおいつくしています。
天をおおう煙の先に輝く星があるなどと、信じるものは誰もいません。

 

しかし、主人公の少年"ルビッチ"の父親は
紙芝居に夢をのせて語りました。
ルビッチは、父親が語っていた夢を信じ、空を見上げます。
「あの煙の向こうには、きっと輝く星があるはずだ ——」と。

 

町の住人たちは、そんなルビッチを笑い者にします。
一人ぼっちになってしまったルビッチは、ハロウィンの夜に"ごみ人間プペル"と出会いました。

 

全体的な感想

鑑賞後の余韻が素晴らしい映画でした!!!
エンドロールを、とても優しい気持ちで見ることができました。

話は、全体を通して「絵本らしさ」があって良かったです。
途中で飽きることもなく、最後まで楽しく観ることができました。

ダンスのシーンとか、ゲーム画面のような演出もあって、子どもも楽しめると思います。
そして、話が複雑じゃないからこそ、伝えたいメッセージが、直球で突き刺さる映画になっていると思いました。

 

伏線がいっぱいあって、みたいな複雑なストーリーではありませんが、色々な要素が含まれていて、とても楽しい作品になっています。
色々な作品からインスピレーションを得て、つくられてるのかもしれませんね。

 

そして映像は、本当にめちゃくちゃ綺麗でした。
予告でも流れている、あの光の映像は凄かったです。

 

眩しい光ではなかったです。
うまく書けませんが、「温かみのある、華やかな輝き」という感じで、とても綺麗でした。

印象に残ったシーン

「下を見るから揺れる」

この映画では、ルビッチがはしごを上るシーンで、
「下を見るから揺れるんだ!上を見ろ!」
と言われるシーンが、とても印象的に描かれています。


最後はルビッチが、はしごを上ってる少年に全く同じ言葉をかけます。
そして、そのシーンの余韻のまま、エンドロールに繋がります。
とてもシンプルなメッセージだけど、とても印象に残りました。

 

人間は、失敗を恐れてしまう生き物だと思います。
特に、「成功したら褒められる」ことが当たり前の現代では、「失敗したらどうしよう」という気持ちが強くなり、挑戦することが怖くなってしまいます。

 

失敗を恐れてしまうからこそ、下を向いてしまう。
笑われたくないから、挑戦する前に辞めてしまう。

 

この映画は、自分の信じた道を進む勇気や、その先にある希望を綺麗に表現しています。
「失敗を恐れていても、足元が揺れるだけ。」というとても大事なことを、物語をとおして直球で表現しています。

 

文字で書くと青臭い印象になりますが、映画でちゃんとみるときっと胸を打たれるものがあると思います。
特に若い世代の方々に見てほしいなと思う映画でした。

「星がないかどうかも分からないじゃないか!」

個人的には、この台詞も印象的でした。

 

あるかもしれない。
ないかもしれない。
まだ何も分かってないのに、『ない』と決めつけて行動しない。

 

それってすごく勿体ないことですよね。
よくある状況かと思いますが、芦田茉奈ちゃんのまっすぐな演技で、改めて気付かされます。

 

あと、クライマックスのシーンもとても良かったです。
「できない理由は海に捨てて」という台詞も、めっちゃかっこいいな👀って、印象に残っています。

 

出演者の方の演技が素晴らしかった!

芦田愛菜さん

偉そうな言い方で恐縮ですが、
芦田茉奈さんの演技は、本当に素晴らしかったです!!!

 

全然違和感がなかったし、とっても上手。
なにより「まっすぐなルビッチ」そのものでした。

 

映画の予告でも使われていましたが、
「誰か見たのかよ!あの煙の向こう側を...」のシーン。

 

劇場で見ると、圧巻でした。
芦田茉奈ちゃんが、観客の心を持っていくからこそ、泣ける映画になっているんだと思います。

 

私は、最後のクライマックスのシーンは、「星があると信じていなかった側の人たち」に感情移入して見ていました。
「本当は信じてみたいけど.....」という感情にとても共感しました。

 

この映画でめっちゃ泣く人は、まっすぐに信じて、行動し続けるルビッチに胸を打たれるのかなと思いました。
芦田茉奈さんの曇りのないストレートな演技は、本当に素晴らしかったです。

 

窪田正孝さん

窪田さんも、映画の世界観にぴったりでした。
予告を見たときは、「めっちゃ窪田さんの声だなー」とか思っていたんですが。
実際に映画を見ると、もう声が終始、「優しさの塊」です。

 

しかも、プペルってあんまり表情がないんです。
声と話し方だけで、あそこまで優しさを表現できるって、凄いなと思いました。

 

本当に最初から最後まで、ずーーーっと優しかったです。
私は、プペルがみんなから「ごみ人間だ!」って嫌われる冒頭のシーンが、とても印象に残りました。

 

「みんな仮装しているだけで、ごみ人間は自分だけなんだ」ってプペルが気付くシーンと、最初にみんなで楽しくダンスしているシーンが対照的すぎて、、、


プペルを突き放す人たちを見て、「さっきまで仲良くしてたじゃん!」ってなりました。
その光景が、窪田さんの優しい演技でさらに引き立っていて、とても悲しい気持ちになります。


いわゆる「手のひら返し」というもので、実社会にも多いですよね、、、
「相手に何らかの非があれば、何をしても正義」は間違っているというメッセージも込められているんだと思います。


ラストの展開に思うこと(※完全にネタバレのためご注意ください※)

個人的には、最後が少しだけ残念でした。
「プペルの心はどこへ行ってしまったんだろう......」と寂しい気持ちになってしまいました。

 

ルビッチは、プペルと出会う前に、亡くなった父親からもらったブレスレットを失くしてしまいます。

 

物語の中盤で、
・ プペルの脳みそが、そのブレスレットでできていること
・ プペルが、父親と同じ癖を持っていること。
が判明します。

 

そして、物語の終盤で、プペルにルビッチの父親としての記憶が蘇ります。
ルビッチに父親として声をかけた後に、プペルの体は壊れ、心臓が空高く上がり、星になって終わります。

 

プペル=ルビッチの父親という感じかと思うのですが。
プペルはプペルとしての優しい心があると思うので、ちょっと悲しかったです。

 

特に映画で見ると、窪田さんが演じるただただ優しいプペルが、夢を語る、力強いルビッチの父親だったとはどうしても思えなくて、、、


私は、プペルの体が壊れるまで、
「脳みそをつくっているブレスレットに父親の魂が宿っている」と思って見ていました。

 

父親が、プペルとルビッチと引き合わせた。
もしくは、父親とルビッチを引き合わせるためにプペルが現れたのかなと思っていました。


最後に父親の記憶が戻ったとき、ルビッチと父親のシーンはとても素敵でした。
ただ、その後、プペルは、プペルとしては、ルビッチと一言も言葉を交わすことなく、体が壊れてしまいます。

 

確かに存在していたはずのプペルはどうなってしまったんだろう、、、と、ちょっと寂しくなってしまいました。


完全にプペル=ルビッチの父親というのは、うーん...と個人的には思いました。
ただ、小さいお子さんが見た場合は、その方が分かりやすいのかもしれないなとも思います。

 

残念だったところ

残念だったのは、観客のマナーの悪さです。
普段からよく行っている落ち着いた雰囲気の映画館に行ったのですが、子ども向けのアニメ映画よりも観客のマナーが悪くてびっくりしました。

 

・芦田茉奈ちゃんの冒頭のナレーションで喋る。
 (後から知りましたが、冒頭部分はYouTubeで公開されているみたいです。)

・YouTubeで公開されてたカジサックさんの出演シーンが始まるとすぐに「カジサックのシーンだね!」とか。

・藤森さんの出演シーンでも、何やらぼそぼそ声が聞こえました。

 

話の内容からして、多分西野さんたちのファンの方だと思います。
(もちろん大人の方でした。)

 

西野さんたちは、何一つ悪くありませんが。
YouTubeで何かのついでに一言でいいので、「上映中にこのシーン見つけても喋ったりしないでね」って、言っていただけると有難かったです←
(既にされていたらすみません。)

 

「なんでそんな当たり前のこと言わないとあかんねん!」
という感じですが、そんな当たり前のことができない方々でも、お二人が一言助言すれば、一定の効果はあると思うので、、、
(アニメキャラが子どもに向けて、”歯磨きしようね!”って言うと効果あるのと同じような感じです←)

 

だって、冒頭の素敵なナレーションで喋るとか、世界観台無しですよ。
カジサックさんだって、真剣にアフレコされたはず。

 

何かの動画のついでに、一言でいいから助言した方がいいと思うくらいに、マナーの悪い人が何人かいました。
YouTubeで公開したことが、上映中のお喋りを促してしまってるとしたら、とても悲しいですよね、、、

 

今後、映画の第二弾とかを予定されているなら、その点は少し対策が必要ではと思いました。

まとめ

映画としては、笑いあり、涙ありでとても面白かったです。

 

この作品は、
・雲を描くのが上手な人
・町なみを描くのが上手な人 など

それぞれの得意分野の方を集めて、チームとして一つの作品を作り上げたそうです。

 

そして、総指揮をとっているのがキングコングの西野さん。
ちなみに「ディズニーを超える」と言葉に出して、チームを引っ張っているそうです。

 

多分、ディズニーを敵視しているわけではなくて、リスペクトの意味を込めて、自分自身とチームの士気を上げてるのかなと思います。

 

私は、「誰かが本気で作った作品を見てみたい」と思ったので、映画館でこの作品を見ました。
そう思わせるプロモーション力は、やっぱり凄いですよね。

 

実際に見てみると、ストーリーもメッセージ性も、絵本らしさのある映画です。
伝えてくれているメッセージは、とても大切なもので、芦田愛菜さんの迫力のある演技が活きていて、分かりやすく伝わります。

 

映画として、とても面白いと思いました。
特に落ち込んだときや、将来について不安な気持ちを抱えているときに、元気をもらえる映画だと思います。

 

興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌻

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