アニメ「進撃の巨人」の重要人物の1人であるエルヴィン団長は、ウォール・マリア奪還作成で命を落としました。
しかしエルヴィン団長なくして「巨人のいない世界」の実現は、あり得なかったでしょう。
この記事では、
◆ エルヴィン団長の残した5つの功績
◆ 「天才エルヴィン」を見て思ったこと
についてまとめています!
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リヴァイ兵長を調査兵団へ加える
1つ目は、リヴァイ兵長を調査兵団に引き入れたことです。
リヴァイ兵長は、
地下街のゴロツキだったらしいが、エルヴィン団長が調査兵団に引き入れた
と原作では軽く説明されています。
地下街はいわば「浮浪者の溜まり場」です。
そんな場所から「実力重視」でリヴァイ兵長を引き入れるという行動からも、エルヴィン団長の聡明さが分かります。
詳しい経緯は、番外編「悔いなき選択」で描かれています!
結構おもしろかったので、興味のある方はぜひ読んでみてください♪
「長距離索敵陣形」の考案そして実行
★ 巨人と戦うのではなく「巨人との遭遇」をいかに減らすか
エルヴィン団長が考案した陣形は、壁外調査の生存率を大きく引き上げました。
エルヴィン団長は、ただ頭が良いだけではなくて「自身のアイデアを実行まで導く力」も持ち合わせています。
① 思考力
② 判断力
③ そして処世術
その全てを兼ね備えているからこそ「天才エルヴィン」と呼ばれるにふさわしい人物なのだと私は思います。
「鎧の巨人」からエレンを奪還
エルヴィン団長の最大の功績は、
エレンをバラディ島で守り続けたこと
です。
アニメのシーズン2では「鎧の巨人」にエレンを連れ去られます。
エルヴィン団長は、咄嗟の判断で「巨人を引き連れたまま私に着いてこい」と部下を先導します。
「鎧の巨人」は、エルヴィン団長が引き連れてきた多数の巨人に取り囲まれ、辺りは地獄と化します。
呆然とする兵士達でしたが、
戦いはここからだ!
エレンなくして人類の未来はない!
エレンを取り返すんだ!!
と部下を鼓舞し、真っ先に巨人の群れに突撃していきました。
エルヴィン団長は、その時に右腕を失いますが、ミカサの活躍もありエレンの奪還に成功します。
エルヴィン団長は
エレンなくして人類に未来はない
と断言していましたが、後になってから「この発言は完全に正しかった」ということが分かります。
もしエルヴィン団長がいなければ、エレンはライナー達に連れ去られ、物語はここで終了していました。
改めてアニメを見返すと、
あの状況下でエレンを取り返すことができた
というのは、とても凄いことだと思います。
王政の奪還
★ 3つ目は王政の奪還!
壁の中の世界は「自分達の利益しか考えていない歪んだ王政」に支配されていました。
シーズン3では、王政側はエルヴィンを無実の罪で処刑し、調査兵団を解散に追い込もうとしてきます。
王政の企てを見越していたエルヴィン団長は、水面下で作戦を企て「王政の奪還」に成功します。
新たに女王となった「ヒストリア」のもと、ウォール・マリア最終奪還作戦が開始されます。
ウォール・マリアの奪還
エルヴィン団長は、この「ウォール・マリア奪還作戦」で命を落としました。
エルヴィン団長は、追い詰められた局面で、
自分自身と部下全員の命を引き換えにして「獣の巨人」に一矢報いる
という作戦を考案しました。
エルヴィン団長の過酷な作戦。
そして、それを実行したリヴァイ兵長のおかげで、完全敗北は避けることができました。
「進撃の巨人」の世界は、
それぞれ役割がある
という世界観のアニメです。
エルヴィン団長は、最後は、
「このまま地下室に行って真実を知りたい」
という気持ちを持っていました。
「世界の真実」にほとんど辿り着いていたエルヴィン団長ですが、その答え合わせはできないまま、生涯の幕を閉じました。
エルヴィン団長の気持ちを想像すると、とても無念だったろうと私は思います。
それでもエルヴィン団長は最後まで「調査兵団・団長としての役目を全うすること」を選択します。
全てをリヴァイ兵長へ託し、新兵を地獄に導く。
エルヴィン団長の言葉を借りるのならば、
立派に役目を果たした
そういう最期だったと、私は思います。
「天才エルヴィン」を見て思ったこと
「進撃の巨人」のエルヴィン団長を取り巻く環境を見ていて、思ったことがあります。
それは、
世の中はごく一部の天才と、天才を邪魔する凡人でできている
ということです。
世界は「一部の天才」によって救われている
① 薬の開発
② 外科手術の術式考案
③ ITテクノロジーの開発
これらを考えると「世の中の功績は一部の天才たちによって作られていて、その他大勢はその功績に救われている」と言えるような気がします。
天才は多数派に潰される?
「天才は芽が出ずに潰されることも多い」という意見を耳にしたことがあります。
たとえば天才が裕福な家に生まれた場合は、不自由なくそのまま才能を伸ばしていくかもしれません。
でもそうではない場合。
日本で考えると、たとえば公立の小中学校に入学すると、天才は「変わった子」と見られてしまうこともあるでしょう。
エルヴィンは「ただの天才」ではなかった
進撃の巨人の世界で考えると、エルヴィン団長はただの天才ではありません。
「抜群の才覚」と「コミュニケーション能力」を合わせて持っていました。
「自分の才能を殺さない素質」
を合わせもっていたからこそ、多くの功績を残すことができたのでしょう。
たとえ話ですが「長距離索敵陣形」は、本当にエルヴィン団長が最初の考案者だったのでしょうか。
もしかしら、もっと先に思い付いた人がいたけど、エルヴィン団長のように上手く立ち回ることができずに、実現されなかったのかもしれません。
「実現できなかった期間の損失」を考えると、とても勿体ないし、これと同じことは、現実世界でも充分起こり得ると思いました。
凡人は天才の邪魔をしてはいけない
実際にエルヴィン団長も、数えきれないくらい凡人たちに邪魔されています。
物語の途中で、危うく処刑されそうになったくらいですから。
もし凡人たちが邪魔をせずに、最初からエルヴィン団長に投資していたとしたら。
世界の謎は、もっと早く解明されていたのではないでしょうか。
結末を知ってから「進撃の巨人」をもう一度見ると、とてももどかしい気持ちになりました。
正直、エルヴィン団長は邪魔されすぎだし、エレンが最初に言っていた
いいから黙って全部オレに投資しろ!!!
は、どちらかというとエルヴィン団長の心の叫びだったのではないかと、今では思います。
進撃の世界で描かれた「愚かな民衆」
あと「進撃の巨人」では、どの時代でも「群衆」が描かれています。
描かれているのは、まさしく「愚かな民衆」そのものです。
物語の初期~中期の「本当に戦うべきとき」に戦っていた人たちは、
壁の外に行くなんて
調査兵団なんか無駄な組織だ
と多数の人から、非難の言葉を投げかけられていました。
しかし「巨人の力」が消え去り、平和を目指していくべき時代に突入した後は、
戦うべきだ!!
と大勢の人が声を上げていました。
いつの時代も、多数派は少数派より強いです。
しかし多数派が常に正しいとは限りません。
多数派は「声が大きくなるからこそ正しく見えてしまう」という一面があります。
進撃の巨人で描かれていた群衆像からは、
自分自身が知らない間に「愚かな民衆」になってしまっていたらとても怖い
ということを感じさせてくれました。
まとめ
以上が、エルヴィン団長の残した5つの功績です!
私は「巨人のいない世界」を実現するために1番頑張ったのは、
◆ エレン
◆ リヴァイ兵長
この2人だと思っています。
誰が1番と決めるものではありませんが、エレンの置かれた立場や、リヴァイ兵長に課された使命を考えると「1番重い」と個人的には感じます。
ただし「1番の功労者は誰か」と考えると、私はエルヴィン団長だと思っています。
直接的な「巨人のいない世界」の実現ではなくて「そこにたどり着くまでの道のりをつくった」のは、間違いなくエルヴィン団長です。
エルヴィン団長がいなければ、数々の危機を乗り越えることはできず、もっと早い段階でエレンの持つ「巨人の力」が敵側にまわっていたと思うからです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
他にも色々な考察記事を書いているので、よければ合わせて読んでいただけると嬉しいです♪
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